ロメインレタスのシーザー・サラダ風 R#024

ロメインレタスのシーザー・サラダ風
ロメインレタスのサラダといえばシーザー・サラダの名前がすぐ浮かびますが、この場合「シーザー」という呼び名はあのジュリアス・シーザーのことではなくて、20世紀初頭に米国とメキシコ国境近くのティファナあったイタリア料理店主の名前から来たのだそうです。でも「ロメイン」というのは「ローマ人の」という意味で、実際ローマ人がこのレタスを好物にしていたからその名がついたと言われています。原産地がエーゲ海のコス島だったのでコス・レタスとも呼ばれ、米国ではその名の方がよく知られているみたいです。因みに日本で最も一般的な結球タイプの普通のレタスは、米国ではアイスバーグ・レタスと呼ばれています。米国に行ったときにある奥様に日本ではレタスと言えば、アイスバーグ・レタスが常識と言いましたら、「あら、まあ、あの一番おいしくないレタスが!」と驚かれたのを覚えています。最近は日本でもいろいろな品種のレタスが市場に出るようになりました。もしあの奥様がいまの日本を訪れたら「日本の奥様方もどんなレタスが美味しいのか知りはじめたのね」というかもしれません。そのロメインレタスを使って、私流にシーザー・サラダ風のサラダを作ってみました。

なおろメイン・レタスは最近通販でも手に入るようになりました。送料を入れると高くつくようですが、お友達などと図ってまとめ買いする方法なども考えられます。このに通販の広告を載せてあります。


 材料:3~4人分

ロメインレタス 1束か2束(大きさによる)
クルトン 適量
ベーコン・ビッツ 適量

[シーザーサラダ風ドレッシング]
_卵黄 2個分
_おろしにんにく 小匙2
_アンチョビ・フィレ 2切
_パルミジャーノ・チーズ(おろす) 大匙2
_白ワイン・ビネガー 大匙1
_ケイパー 10粒ぐらい
_はちみつ 小匙2
_オリーブ・オイル 大匙2
_塩 適量
_粗挽き黒こしょう 適量


作り方

  1. アンチョビは細かく切る。ケイパーは半分程度に切る。ロメインレタスは食べやすい大きさにざく切り。あまり小さく切らないこと。それを冷水に浸けてシャキッとさせてから、キッチン・ペーパーで包んで水気をよくきる。調理する前にしばらく冷蔵庫で冷やしておく。
  2. ボウルに卵黄、おろしにんにく、アンチョビを入れ、アンチョビの形が完全になくなるまでよく混ぜる。
  3. 2.に白ワイン・ビネガー、オリーブ・オイルを加え、泡だて器などでよく混ぜて乳化させる。
  4. パルミジャーノ・チーズ(パルメザン・チーズでもよい)とケイパーを加えて味見をし、はちみつ、塩こしょうで最終的に味を調える。
  5. ロメインレタスを大きなボウルに入れ、4.のドレッシングを少しずつ加えながら全体を混ぜ合わす。ドレッシングがロメインレタスの両面全体に行き渡ったら、ドレッシングをそれ以上加えない。ボウルの底に余分なドレッシングが溜まらないように注意。
  6. すぐにサラダ皿などに盛り分け、クルトンとベーコン・ビッツを散らし食卓に供する。
メモ
ロメインレタスの量が1束か2束というのは、無責任ないい方みたいに聞えるかもしれない。だが、実際、時折近くの八百屋に現れるロメインレタスとコストコで買うそれとの大きさの違いには悩まされる。輸入物の大きなロメインなら1束、国産の小ぶりなものなら2束と解釈していただいても構わない。

ロメインレタスのようなシャキッとした歯触りが特徴のサラダは、必ず食べる直前にドレッシングを作り、材料と和えること。ドレッシングと和えてから時間がたつと、折角のロメインレタスの歯触りがなくなり、水っぽい味になる。ドレッシングの香りも抜けてしまう。できれば、高級レストランでするように、食卓のすぐそばでドレッシングを一から作り、冷蔵庫から出したばかりのロメインと和えて、その場で食べるようにしたい。

クルトンとベーコン・ビッツはなるべく自家製がお勧め。クルトンは食パンを小さくサイコロ状に切り、フライパンにオリーブ・オイルを入れてこんがり色がつくまで炒めればよい。ベーコン・ビッツはベーコンをよく切れるナイフでみじん切りにする(たまねぎをみじん切りにするときの細かさ)。できるだけ細かく。こしょうを振ってから、フライパンで中火で時間をかけカリカリになるまで炒める。余ったビッツは冷凍用のバッグに入れて冷凍しておけば、好きな時に好きな量解凍して使える。作り置きする余裕がない時は右のような市販品でも。(上の写真は撮影の都合上市販品を使っています。)