猛烈な暑さの新記録ずくめだった今年の夏もようやく峠を越したようです。キッチンに立つのも苦痛ではなくなったのを機会に、レシピに新しいジャンル「チノ=イタリアーノ」という項目を加えてみることにしました。中華料理とイタリア料理のハイブリッドと言う積りです。地中海料理の中でもイタリア料理と中華料理はとくに相性がいいといえます。クリエイティブな中華料理を出している中国料理レストランの前菜には、しばしば中華料理というよりこれはイタリアンじゃないの?といいたくなるような一品が出てくることがあります。私は十代を中国で過ごしたせいで、中華料理には地中海料理に劣らぬくらいの親しみを持っています。このブログで、世界でいちばん美食の国である、イタリアと中国の料理の両方を取り入れたレシピをぜひ紹介し、喜んで頂ければと願っています。今日ご紹介するのは、ガーリック・ソーセージとカシューナッツを中国料理の代表的な調味料である海鮮醤(ハイシァンジャンと読みます)とイタリアのバルサミコ酢で炒めた料理です。海鮮醤は日本ではまだあまり知られていませんが、中華料理には欠かせない必須の調味料です。欧米や東南アジア諸国では、日本の醤油、北アフリカのハリッサ、タイのナンプラーなどと並んで、グルメなご家庭に必ず常備されている食材になりつつあると言っても言い過ぎではないでしょう。本格的な中華料理を目指すなら、海鮮醤は五香粉などと共に欠くことのできない調味料ですのでぜひ揃えたいものです。私の夫は、この料理をご飯の上に盛って丼のようにして食べるのが大好きです。和洋どちらにでも合う手軽なご馳走です。
材料:(4人分)
2.器にバルサミコ酢、赤ワイン、海鮮醤、豆鼓醤、豆板醤、黒こしょうを入れ、泡だて器でよくかき混ぜてソースを作っておく(写真2)。
3.中華鍋(あるいは大きめのフライパン)にオリーブ・オイルを入れて熱し(中火)、まずカシューナッツを炒める。薄く色がつくくらいに炒めたら一旦外に取り出す(写真3)。
冷たくなったら冷蔵庫で保管し、翌日温めなおして食べると一層味がしみていて美味しい。ガーリック・ソーセージの代わりに普通のフランクフルト系のソーセージでもよい。好みで豆板醤の量は調整する。ベビー・キャロットと豆鼓醤はなければ省略してもよい。
リニューアル情報:このレシピは2020年5月1日に出来上がり写真を変更、材料の一部を変更、調理中の写真を追加しました。
| ガーリック・ソーセージ | 3本(180gぐらい) |
| カシューナッツ | 100g |
| スイート・コーン(缶) | 150g |
| パプリカ(赤) | 1個 |
| ベビー・キャロット | 2本 |
| ピーマン | 5個 |
| たまねぎ | 半個 |
| バルサミコ酢 | 大匙1 |
| 赤ワイン | 大匙1 |
| 海鮮醤 | 大匙半 |
| 豆鼓醤 | 小匙1 |
| 豆板醤 | 小匙半 |
| オリーブ・オイル | 大匙1 |
| 粗挽き黒こしょう | 適量 |
1.ソーセージは斜め輪切り。パプリカは縦に4半分に切り、わたと種をのぞき、横に細切り。ピーマンは食べやすい大きさにざく切り。たまねぎは外皮を剥いて薄切り。缶詰のスイートコーンは水分をきっておく。キャロット(写真1)は葉を取り除き、洗ってピーラーで薄く削ぎ切り。
2.器にバルサミコ酢、赤ワイン、海鮮醤、豆鼓醤、豆板醤、黒こしょうを入れ、泡だて器でよくかき混ぜてソースを作っておく(写真2)。
3.中華鍋(あるいは大きめのフライパン)にオリーブ・オイルを入れて熱し(中火)、まずカシューナッツを炒める。薄く色がつくくらいに炒めたら一旦外に取り出す(写真3)。
4.そのあとにたまねぎ、コーン、ピーマン、パプリカ、キャロットを入れて強火で炒める(写真4)。たまねぎの色がすっかり変わったら、ソーセージを加え、次にカシューナッツを戻す(写真5)。最後に2.のソースを流し入れる(写真6)。全体をよくかき回し、ソースがなじんだら火を消す。塩を加える必要はない。
カシューナッツを炒めるときは中火だが、そのあとは終始最大の強火で調理したい。中華料理と同じで、火力が弱いと野菜から大量の水が出て、出来上がりの味が格段に落ちるので、強火での加熱は必須。
冷たくなったら冷蔵庫で保管し、翌日温めなおして食べると一層味がしみていて美味しい。ガーリック・ソーセージの代わりに普通のフランクフルト系のソーセージでもよい。好みで豆板醤の量は調整する。ベビー・キャロットと豆鼓醤はなければ省略してもよい。
リニューアル情報:このレシピは2020年5月1日に出来上がり写真を変更、材料の一部を変更、調理中の写真を追加しました。

