デイリー・レシピ~海老とベビー帆立貝のスキャンピ R#054

ここでスキャンピとは手長えびのことではなく、料理の仕方の名前です。スキャンピは厳密に言えば地中海料理と言うよりはアメリカ料理です。でも、これはアメリカに渡ったイタリア移民の間から生まれた料理だそうですので、満更地中海と縁がないわけではありません。なつかしい祖国の味を再現するために考えられたのでしょう。作り方は簡単ですがいかにもイタリアンな一品になります。最近はイタリアやスペインに逆輸入されて、前菜やタパスになっているとか。ワインのおつまみにピッタリですが、おかずにもう一品欲しい時にも応用が利きます。使う海老はブラック・タイガーがお勧め。もちろん、輸入物のスキャンピ(手長えび)があれば最高ですが。



 材料:4人分(前菜として)

海老(ブラック・タイガー)4尾
ベビー帆立(むき身を蒸したもの)200g
にんにく2片
たまねぎ小1個
イタリアン・パセリ(みじん)大匙2
レモン汁レモン半個分
オリーブ・オイル大匙4

作り方
  1. 海老は背ワタを取り、殻を取る(尾をつけたまま)。にんにくは細かくみじん切り。イタリアン・パセリもできるだけ細かくみじん切りにする。たまねぎはおろし器で粗くおろす。
  2. フライパンにオリーブ・オイルを入れ、にんにくとたまねぎを炒める。にんにくに薄い色がついたら、イタリアン・パセリを入れてから火をとめる。レモン汁を加え、さっと混ぜる。
  3. 2.をしばらく冷ましてから、えびと帆立を重ならないように入れる。そのまま30分ほど浸しておく(→の写真)。
    海老とスキャンピを浸している写真
  4. 3.のフライパンを再度火にかけ、フライパンをゆすりながら強火で炒める。海老の色が変わったら蓋をして、弱火に落とし、しばらく蒸し煮にする。
メモ

出来立てが一番おいしいが、冷たくなってもワインのおつまみに向く。好みによりカエン・ペッパーを振って辛味を加えてもよい。3.の段階で浸しておく時間は30分程度必要。それ以上になると逆に浸かりすぎになる。この料理のポイントはイタリアン・パセリの風味を食材にしっかり移すこと。そのため、できれば摘みたてのイタリアン・パセリを使いたい。