お口直し2種~グレープ・フルーツのグラニータとキャロット・ラぺ R#76

おもてなしのパーティなどの場合、コース料理だと、前の料理の後味が消えないうちに次の料理を出すと、折角の苦心の味が損なわれてしまうのではないかと心配になることがあります。そんなときは、料理の合間に、何か軽い一品を出して、お口の中をリフレッシュしてもらいましょう。そんな目的に役立つレシピを2つ紹介します。グレープ・フルーツで作るグラニータは、脂っこいものやしつこい味の料理の後味を消すのにぴったりです。キャロット・ラぺは辛みが強いもの、苦みのあるものなどの後に。どちらも簡単にできますし、冷蔵庫または冷凍庫で保管できるので大変便利。それだけでなく、独立した一品としても十分作る価値があります。お試しを。


材料:いずれも5~6人くらいのパーティ用

[グレープ・フルーツのグラニータ]
グレープ・フルーツ 1個
グラニュー糖 50g~70g(グレープ・フルーツの大きさによる)

[キャロット・ラぺ]
にんじん 小2本
レーズン(乾燥) 60g
マリネ液
_白ワイン・ビネガー 大匙2
_オリーブ・オイル 大匙3
_メープル・シロップ 大匙1
_ライムの絞り汁 半個分
_はちみつ 大匙半
_塩 適量
_こしょう 適量


作り方

[グレープ・フルーツのグラニータ]



  1. グレープ・フルーツの皮を剥き、包丁を房のすぐ脇に差し入れて果肉だけを平たい鍋などに取り出す(写真1)。
  2. 果肉が重ならないように鍋の底に広げ、弱火で熱する。
  3. 果肉が崩れてくるので、フォークなどでかきまわしてできるだけ果肉をほぐす。
  4. 果肉が粒状にほぐれだしたら、グラニュー糖とグレープ・フルーツの皮の内側や房の仕切りの中に残っていた水分を鍋に加え混ぜ合わす。火を止める(写真2)。
  5. 鍋の中身をなるべく大きめのバットに浅く広げて入れる(写真3)。小さいバットだと中身が重なって、次のステップで砕きにくくなる。
  6. バットを冷凍庫に入れて2時間くらいすると固まり始めるので、この時バットをいったん取り出して、フォークの先を使って全体をくまなくつついて細かく砕く。これは、グレープ・フルーツの粒粒の間に空気を入れ、互いにくっつかないようにする作業。これを丹念にやっておくと、その後何時間(あるいは何日間)冷凍庫にいれておいても、粒粒同士が固まらないようになる(間に空気がはいっているせい)。グラニータはこのようにして作ったグレープ・フルーツの実のザクザク感を味わうデザートだ。
  7. できあがりをワイングラスなどに入れ、適当な飾りをあしらって凍っているうちに食卓へ。


[キャロット・ラぺ]
  1. にんじんはへたを切り落とし、皮をピーラーで取り除く。レーズンは熱湯に通し、水気をよくきっておく。
  2. にんじんを刃のついたグレーターなどで千切り状におろす。フッド・プロセッサーのシュレッド機能を使ってもいい。
  3. ガラス容器にマリネ液の材料を全部合わせ、よくかきまぜておく。
  4. 3.の容器におろしたにんじんとレーズンを加えて、更にかきまぜる。
  5. ラップして冷蔵庫に一晩以上入れておく。できれば3日目ぐらいに食べたほうが、酸味が落ち着き、甘みもまろやかになって美味しい。にんじんも柔らかくなっている。

メモ
    キャロット・ラぺはライムがなければレモンでもよい。