ベランダでハーブを育てよう

10種類のハーブのコラージュ
朝の太陽を浴びてすくすくと育つハーブ。
ベランダでもハーブは育ちます。冬の間は枯れてしまっているように見えても、春になると元気に緑を取り戻し、すくすくと伸びてくるハーブを見ていると、それだけでなんだか元気づけられるような気がします。わが家のベランダでもいつも何種類かのハーブが「私を摘んで」と言いたげに空を見上げています。
紫の花をつけたローズマリー
ローズマリーは花も飾りになります
ローズマリーやイタリアン・パセリは地中海料理にはなくてならぬ名脇役。肉や魚のいやな匂いを消し、代りに爽やかな香りで食欲をそそってくれる使い道の一番広いハーブです。摘んだばかりのハーブの香りでキッチン中が爽やかな空気で満たされるのは心地よいもの。ハーブは料理を引き立てるばかりでなく、リラックス効果や、消化促進、殺菌などをもたらす精油成分を含んでいます。ベータ・カロテンも殆どのハーブに含まれ、健康にもたいへんよい食材です。こんなにいいとこづくめのハーブが一寸したベランダや庭で誰にでも育てられます。家庭菜園での野菜作りもいいけど、ハーブをご自分で育ててみませんか。新鮮なハーブの香りと味を憶えたら、きっと病みつきになりますよ。ベランダでハーブを上手に育てるコツは、冬の寒さと夏の照り返しを和らげる工夫をすること。冬はプランターをネットで囲み寒風を遮る、夏は日陰を作って照り返しから保護すること。ハーブが大好きな昆虫もいます。でも、除虫剤はできるだけ使わずに済むようにしたいもの。ネットやビニールの囲いが効果的です。


とはいえ、2013年はバジルが害虫で全滅に近い被害を受けました。私が育てていたものばかりでなく、露地栽培していたハーブ農家も苗業者も被害が大きかったとか。2014年も春先の2度の大雪で苗の出荷が大幅に遅れましたが、それでも前の年のような壊滅的な被害は避けられそうです。ハーブを育てることで、自然の恵みと厳しさの両方を実感しています。ささやかなプランター栽培からでも、学ぶことは決して少なくありません。