バジル入りイタリアパン R#059

イタリアでは家庭でパンを作るのがと日常的のようです。これはパーネ・ミニョン(ちっちゃなパンの意)と呼ばれているパン。でも直径は10センチくらいあります。フォカッチャやパニーノもパンのうちですが、このバジル入りのふわふわなパンは、ハーブとオリーブ・オイルの味がたのしめるので、わが家ではイタリア・パンと呼んで、定番に仲間入りしました。でもフォカッチャやピザの生地のような、どちらかと言えば噛みごたえのあるパンではありません。最初に生地をボウルの中で一つにまとめた段階での大きさから比べると、出来上がりはその4~6倍の大きさになります。ふわふわとした食感なのに、その中にバジルの香りとオリーブ・オイルの味が生きている、とても美味しいパンです。ただ、このパンは2次発酵までやらないとそれほどふんわりとしないので、結構手間と時間をかける覚悟が必要だと思ってください。わが家の去年全滅したベランダのバジルが、今年はどういうわけか大繁茂!他のハーブも揃って元気です。バジルの代わりに刻んだローズマリーやドライ・フルーツで作ってもきっと美味しさでは劣らないでしょう。

材料:(4個分)

強力粉 200g
グラニュー糖 10g
生バジルの葉(刻む) 大匙2
ドライ・イースト 3g
オリーブ・オイル(上質のもの) 20ml
3g
130ml

作り方

1.強力粉は篩っておく。バジルの葉は細かくみじん切りにしておく。

2.ボウルにオリーブ・オイル以外のすべての材料を入れ、捏ねる。



3.材料が次第にパン生地らしくなってきたら、オリーブ・オイルを加え更に捏ねる。この段階でもかなりベトベトしている(写真1)

4.ボウルの中で丸く成型した生地に霧吹きで霧を吹きかけてから、ボウルのままオーブンに入れ発酵機能を使い35度Cで50分ほど発酵させる(少なくとも2倍くらいの大きさに膨らむはず)。

5.フィンガーテストをして、指の跡がそのまま残ればOK。

6.生地をボウルから取り出し、板の上に置いて手のひらで押さえてガス抜きをする(写真2)。

7.濡れ布巾をかけて15分ほど休ませる。


8.生地を4等分し、それぞれを丸いパンの形に成型する(写真3)。角皿の上にオーブン・ペーパーを敷いてその上に生地を並べ、オーブンの下段に入れ、40度Cで20分ほど2次発酵させる。

9.生地を取り出し、表面にオリーブ・オイル(分量外)を軽く振りかける(写真4)。

10.オーブンを180度Cに予熱。

11.生地がのった角皿を下段に戻し、180度で18分程度焼く。

12.焼き上がったらケーキクーラーに移し、冷ます。

メモ

上記の数量は1グラム単位まで計れる料理用秤で正確に計量すること。オーブンの発酵機能を使わず、室温で発酵させることでも可能だが、その日の室温、湿度により発酵時間を決めるのが非常に難しい。その場合、どうしてもフォカッチャのような硬めの出来上がりになりがち。試行錯誤で結局オーブンの発酵機能に頼る方が確実という結論になった。