生ソーセージ風豚挽肉のセージ巻、塩レモン・ソース R#060


 

日本では生ソーセージがなかなか手に入らないので、とうとう自分でそれに似たものを自作してみました。しかも、家庭では手に入れにくいケーシング(羊腸や豚腸)なしで、なんとかそれらしいものを作ろうという挑戦です。生ソーセージを料理する時は、ケーシングを外すことが多いので、それならいっそケーシングに詰める工程を省いて、中味だけを作ってしまおうというわけです。出来上がりは上々、自分の好みのハーブやスパイスを入れて、これこそ他にはどこにもない特製のソーセージが作れました。ベランダで育ち過ぎ気味の大きなセージの葉で巻いたら、前菜にもビールのおつまみにもピッタリの一品が誕生!ローズマリーとセージはぜひ生の葉をお使いください。肉の臭みが消えて、塩レモンの味ともよく合います。出来上がりをすぐ食べてもいいのですが、粗熱を取り密封容器に入れて冷蔵すれば3日くらいは持ちます。普通のソーセージと違って、冷えた状態でもおいしいですよ。




材料:(4個分)
豚挽肉 120g
生セージの葉 6枚(うち4枚はそのまま、残りは刻む)
ローズマリーの葉 4枝(先の方の柔らかい葉のみを使う)
たまねぎ 4分の1個
オリーブ・オイル 大匙3
ナツメグ・パウダー 適量(できればホールのおろしたてを)
クミンシード 適量
おろしにんにく 大匙半
片栗粉 大匙1
白ワイン 大匙1
粗塩 適量
粗挽き黒こしょう 適量

[塩レモン・ソース]
_レモン汁 半個分
_レモンの皮 半個分
_粗塩 小匙1
_アンチョビ・ペースト 小匙四分の一
_おろしにんにく 小匙半
_バター ごく少量



作り方

1.混ぜ込み用のセージの葉とローズマリーの葉はみじん切りに、たまねぎもみじん切り。

2.ボウルに豚挽肉、みじんにしたセージとローズマリー、オリーブ・オイル大匙1、たまねぎ、ナツメグ、クミンシード、おろしにんにく、粗塩、こしょうを入れて、粘りが出るまで手でよく捏ねる(餃子の具を作るときと同じような感覚で、写真1)。

3.2.を4等分し、ソーセージの形に手で成形する。外側にセージの葉を巻きつける。炒める間に剥がれないようにしっかり貼り付ける。 まわり全体に片栗粉を振りかける(写真2)。

4.3.のフライパンにオリーブ油大匙2を入れて温め、ソーセージを並べる。白ワインを振りかけ、蓋をして中火で蒸し焼きにする。途中でソーセージを転がすようにして全面に火が通るようにする(写真3)。肉の外側に軽く焦げ目がつくくらいまでよく焼く。

5.塩レモン・ソースを作る。小さなガラス容器にレモン汁、フッド・グレイダーでおろしたレモンの皮(写真4)、おろしにんにく、アンチョビ・ペースト、粗塩、室温に戻しておいたバター(ごく少量でよい、2gか3gくらい)を合わせ、よくかき混ぜる(写真5)。

6.食卓に出す前に、ソーセージに塩レモン・ソースを軽くふりかけ、残りをソース入れに入れて食卓に出す。

メモ

 

 焼いてる間にセージの葉がソーセージから剥がれないように、フライ返しなどを使って慎重にひっくり返すこと。もし、セージの葉が固すぎてソーセージにうまく貼りつかない時は、写真6のように爪楊枝で止めてから炒めてもよい。アンチョビ・ペーストがない場合は、アンチョビのひれ半枚をすりばちですりおろす。このソーセージを冷蔵しておくと、かなり固く締まるので、食卓に出すときは必ずナイフを添えて。(このレシピは2015年9月23日に一部改訂しました。)

リニューアル情報:このレシピは2020年6月2日に写真を補正して差し替え、配置順を横に変更しました。