おもてなしレシピ~ターキーレッグ、ベネツィア風ソース、オレキエッテとほうれん草炒め添え R#075 

スモークド・ターキーレッグ(冷凍)が手に入ったので、これをどう料理しようかと考えた末、ベネツィア風にパンチェッタと野菜、トマトソースで煮込み、ほうれん草とオレキエッテの付け合わせを添えることにしました。ベネツィア風というと、レバーを使ったソースが多いのですが、それではあまりにしつこくなるので、レバーの代わりにパンチェッタと野菜のソースで味付けしています。メインが淡白なターキーですので、ソースをいかに上手にターキーにしみ込ますかが、鍵になります。そのため下処理の段階から、オーブンでのロースト、そしてソースの中での煮込みまで、手間を惜しまずにしっかりと仕上げましょう。この大きさのレッグ(骨ごとで700g前後)か、それ以下なら解凍も簡単、前の晩に冷凍庫から冷蔵庫のチルド・ルームに移しておくだけで朝には解凍が終わっています。以前、6キロもある冷凍ターキーをまるごと解凍した時は、もう二度とごめんと思うぐらい大変でしたが...。オレキエッテはクタクタに炒めたほうれん草とよく合います。イタリーではほうれん草ではなく、菜花(なばな)に似た野草と合わせるのことが多いようですので、日本でも春先なら菜花の花茎と柔らかい葉先を茹でたらいいかもしれません。オレキエッテのシコシコした歯ごたえとクタクタになったほうれん草の組み合わせは不思議と絶妙なコンビネーションです。一度食べたら病みつきになるかも。

なおこのレシピの最後にターキーの骨だけで作るターキーブロスの作り方を応用編として追加しました。ここをクリックするとジャンプします。


材料:700g前後の骨付きターキーレッグ1個を調理する場合(それ以下でも1個が450gぐらいまでのターキーレッグならこのレシピで調理できます。レッグ以外の材料はこのままでも構いません。出来上がりのソースの比率が増えますが、それだけ食べてもでも美味しいので。😊)


ターキーレッグ(450g~700g前後) 1個
オリーブ・オイル 大匙4
強力粉 適量
ローズマリー(葉のみ) 4枝ほど
イタリアン・パセリ 一掴み
粗塩 適量
粗びき黒こしょう 適量

[ベネツィア風ソース]
_パンチェッタ 70g
_ホールトマト缶(400g) 半缶
_たまねぎ 半個
_にんにく 大1片
_白ワイン 大匙2
_にんじん 半本
_ピーマン 1個
_セロリ 茎のみ10cmぐらい
_ケイパー 10粒ほど
_はちみつ 大匙1
_レモン汁 半個分
_レモンの皮(すりおろす) 1個分
_オリーブ・オイル 大匙2
_粗びき黒こしょう 適量
_粗塩 適量


[オレキエッテとほうれん草炒め]
_オレキエッテ 150g
_ほうれん草(冷凍) 100g
_アンチョビ・フィレ 3枚
_にんにく 1片
_松の実 15g
_乾燥唐辛子(きざむ) 四半分
_無塩バター 25g
_パルミジャーノ・チーズ 10g
_粗塩 適量
_粗びき黒こしょう 適量


作り方

[ターキーレッグ、ベネツィア風ソース]

1.パンチェッタは細かく角切りにする。ローズマリーは葉だけを使う。包丁でみじん切りに。たまねぎ、セロリ、ピーマンはパンチェッタと同じくらいの大きさに細かく角切りに。にんにくは薄切り。

2.にんじんはそのままでは出来上がりが固いので、同じように小さく角切りにしたものを耐熱皿に入れ、3分程度電子レンジで加熱し柔らかくしてから使う。



3.解凍したターキー(写真1)を冷蔵庫から出して、まわりにまんべんなく塩とこしょうを摺り込む。こしょうは多すぎるかなと思うぐらいたっぷり目に。次に、みじん切りにしたローズマリーを全体に粗くまぶし、さらに強力粉で肉の表面がかくれる程度に薄く覆う(写真2)。このままラップして半日ほど冷蔵庫で保存し、下味を滲み込ます。



4.オーブン用の耐熱皿にオリーブ・オイル大匙4を流し入れ、その上に 3.のターキーを載せる(写真3)。

5.オーブンを200度に予熱、4.のターキーが入った皿を下段にセット、20分間ほどローストする(写真4)。途中、10分たったころにトングなどを使ってターキーを上下にひっくり返すこと。

6.5.のステップと平行して、ベネツィア風ソースを作る。大きなフライパン(ターキーレッグを入れても蓋が十分できるくらいの大きさ)にオリーブ・オイル大匙2を入れ、にんにくとたまねぎをじっくり炒める(アーリオ・オーリオ)。たまねぎの色が飴色に変わったら、パンチェッタを加えてさらに炒める(中火)。


7.パンチェッタの脂が溶け始めたら、にんじん、ピーマン、セロリ、ケイパーを加えて強火にして炒める(写真5)。白ワイン、レモンの絞り汁、すりおろしたレモンの皮を加え、中火に落としてさらに炒める。ホールトマト缶の中身半分(約200g)を汁ごとフライパンの中に注ぎ入れる(写真6)。トマトの固形分が大きすぎるときは、菜箸などでちぎって小さめに。塩こしょうして味を見る。はちみつを加えて、もう一度味見。酸味が強すぎるときは、はちみつの量を増やす。フライパンに蓋をして10分ほど煮込む。

8.7.のフライパンに5.で焼きあがったターキーを移し入れる。耐熱皿に残っている油とローズマリーも一緒に。レードルなどでソースを掬い、ターキーの上にたっぷりかける(写真7)。

9.そのまま蓋をして、弱火で20分ほど煮込む。途中で2,3回ターキーをフライパンの中でころがし、ソースをできるだけまんべんなく肉の表面に滲み込ませる。

10.煮込み終わったら、ターキーを食卓の皿に移し、手でちぎったイタリアン・パセリを散らす。食卓では、肉を骨から切り分けて2~3人で食べることになるが、その場合はカービング・ナイフを使うとやり易い。

[オレキエッテとほうれん草炒め]



1.アンチョビ・フィレはすぐ溶けるのでそのまま。にんにくはみじん切りに。松の実は軽くローストしてもいいが、下味がついている市販品ならそのままでも。乾燥唐辛子はへたと種を取り除き薄く輪切りに。パルミジャーノ・チーズは、食事の寸前にチーズおろしでおろす。

2.塩の入った湯でオレキエッテ(写真8)を茹で始める。

3.フライパンにバターを入れ、にんにくと松の実を炒める。薄く色が付き始めたら、アンチョビと唐辛子を加える。冷凍のほうれん草を解凍せずに凍ったままフライパンに入れ、ほうれん草がクタクタになるまで弱火でじっくり炒める(写真9)。塩こしょうして味を調える。


4.茹であがったオレキエッテは、金属のザルなどに移して完全に水気をきる。

5.3.のフライパンの中に4.のオレキエッテを加えて(写真10)、よくかきまぜる。すりおろしたパルミジャーノ・チーズ(写真11)をかけて食卓へ。

メモ:
骨付きターキーレッグの大きさがこれより大きくても1キロぐらいまでなら、ベネツィア風ソースは上記の材料で大丈夫。但し調理器具はより大きいものが要る。パンチェッタが手に入らなければ、ポーク・パストラミまたはロース・ハムのブロックでも代用できる。その方がカロリーは少ない。オレキエッテはそのお椀のような形のせいで、湯をきるとき中に水分が残りやすいので注意。生のほうれん草を使う場合は、炒める前に湯通しをしてあく抜きをし、適当な大きさに切り分けておくこと。

リニューアル情報:2024年12月25日にターキーレッグの大きさに関する部分を加筆。当初の700g前後という大きさは入手が難しいので。より小さいものでも美味しくできます(450g以上を推奨)。重量はすべて解凍前の骨を含んだ重さです。2025年1月13日に「応用編:ターキーレッグの残り骨で作るターキーブロス」を追加しました。



この料理にほかならず、ターキーを使った後にはその残り骨で絶品のターキーブロスが作れます。そのまま捨ててしまうようなことはあまりにももったいない!出来上がったブロスはスープやシチューやそのほかの料理に味付けに最高です。チキンブロスで作る料理と比べると、出来上がった料理のコクの深さ、それでいてチキン・ブロスよりもしつこくないないなどの点で優れていると思います。

材料:4~5人分のスープのブロスを作る量
ターキーレッグの骨        3本(20cm長程度のもの)
ローズマリーの枝      3本




作り方:

1.冷蔵してあった骨をそれが平らに収まる鍋に入れ、ひたひたになる程度の水を注ぎ、蓋をして強火にかける(写真1)。ローズマリーの枝をそのまま加える。沸騰したら中弱火に落とし加熱を続ける。鍋が小さすぎて骨が水面から飛び出している部分があるときは、ときおり骨の方向を変えて全体が交互に浸かるようにする。途中湯の量が足りないようなら適宜湯を足し骨が十分浸かるように保つ。吹きこぼれない程度の火加減で、沸騰後1時間から1時間半程度加熱し続けたら火からおろす。

2.濾過用の大きなザルに鍋の中身を注いでボウルに濾す。濾した液体(写真2)をそのまま置いて粗熱が収まるのを待つ(室温により数時間かかる場合がある)。急ぐ場合などはボウルごと氷が入った鉢などに入れて冷ます)。

3.冷めたら製氷皿などに入れて冷蔵庫に入れて冷凍する。季節と冷凍庫の能力によるが、完全に結氷するまで5~6 時間かかる(写真3)。凍ったものをジップロックなどの保冷用袋に入れておくと便利。

4.冷凍したブロスは3カ月から半年は持つ。解凍は少量の水を入れた大鍋に凍ったままのブロスを入れ弱火で溶かす。

メモ:
骨のみで作ったこのブロスは、ターキー特有の最高のだしがでるが薄味なので、味見をして必要なら塩、こしょうなどで追加の調味をすること。