アーティチョークは欧米では日常的に食べられている食材ですが、日本ではなかなか手に入りくい状態が続いていました。でも、最近は輸入食材の専門店などでときどきアーティチョークのハート(蕾)の瓶詰や缶詰を見かけるようになっています。今回はオリーブ油とワイン・ビネガー漬けのハートをクスクスに合わせてサラダにしました。クスクスは北アフリカや中東の地中海沿岸でポピュラーなパスタの一種。直径1ミリぐらいの世界最小のパスタです。小粒なぶん他の料理の味を吸い込みやすく、肉や魚介の付け合せや、リゾットのようにメインの料理の下に敷く使い道に向いています。
材料:4人分(サラダとして)
クスクス(市販のもの) | 75g |
アーティチョーク・ハート | 50g |
ブロッコリ(冷凍) | 5房ぐらい |
グリーンピース(冷凍) | 100g |
チキン・ブイヨン | 3g |
アーティチョークの漬け汁 | 小匙2 |
熱湯 | 100ml |
塩 | 適量 |
粗挽き黒こしょう | 適量 |
作り方:
1.アーティチョーク・ハートはオリーブ・オイルとワイン・ビネガー漬けの瓶詰が手に入れやすい(写真1上)。クスクスは今回チュニジア産の中粒を使った(写真1下)。アーティチョークは瓶から出して2~3センチくらいの大きさに切る(写真2上)。クスクス75gは大きめのボウルに出す(写真2下)。グリーンピースとブロッコリは冷蔵室で解凍した後、塩を加えた熱湯でさっと沸騰させ、すぐに熱湯にとり、水気を切っておく(写真3)。ブロッコリの小房はなるべく小さく切り分けておく。
2.98度以上に沸かした熱湯100mlにブイヨン(顆粒)を溶く。
3.まな板上にクスクスの入った耐熱性のボウルを置き、ブイヨン入りの熱湯100mlを注ぎ入れる(写真4)。ボウルにぴったりの蓋をする(蓋がなければ蒸気が洩れない大きさの皿をかぶせてもよい)。そのまま5分間蒸す(写真5)。蓋を取って全体をよくかき回す。
4.アーティチョーク、ブロッコリ、グリーンピースを加え、更に塩・こしょうし、アーティチョークの瓶に残っている漬け汁から小匙2を加える(写真6)。もういちど全体をよくかき混ぜる。
クスクスを蒸すときは必ず98度C以上の熱湯で。温度が低いとうまく戻らないし、味も落ちる。ステーキやシュチューのような肉の塊でできた料理を出すときに、その下に敷くと、上に載せた料理やソースの味が滲みて、気の利いた付け合せになる。市販のチキン・ブイヨン(またはハーブ・ブイヨン)はマスコット・オーネ・ブランドがお勧め。
リニューアル情報:このレシピは2023年11月29日に写真を追加または入れ替え、本文を加筆しました。