ムール貝のワイン蒸し、アマルフィ風 R#021


冬はムール貝の美味しい季節です。最近はムール貝の国内での養殖が盛んになっているそうで、年末年始に限らず、普段でもムール貝を鮮魚売り場で見かかるようになりました。今日はそのような国産のムール貝(冷凍)を使ってナポリ近郊のアマルフィ風のワイン蒸しスパゲッティをアップロードしてみました。黒こしょうを利かせたムール貝のワイン蒸しはナポリの名物料理なのだそうですが、それにちょっと工夫を加えたバラエティがアマルフィ風なのだそうです。北ヨーロッパでは冬になると大量のムール貝が出回って、一家で一度にバケツ一杯も消費してしまうとか。日本ではまだまだそんなに値段が安くはありませんので、パスタと合わせてみたり、パエリヤに使ったりすることが多いようです。このレシピもその一つで、ワイン蒸ししたムール貝とその煮汁が、茹でたスパゲッティを飛び切り美味しくしてくれるシンプルだけど病みつきになる一品です。


材料:2人分

ムール貝(冷凍)殻付きの重さで 300g
ミニトマト 7個
黒オリーブ(種なし) 5個
スパゲッティ 160g
にんにく 1片
鷹の爪 1本
粗びき黒こしょう 適量
白ワイン           100ml
オリーブオイル大匙2
適量


作り方:


1.冷凍のムール貝(写真1)は冷蔵庫で解凍しておく。ミニトマトは縦に四つ切り、黒オリーブはスライス、にんにくは薄切り(写真2)。鷹の爪は2つに割って種を除いておく。蓋ができるフライパンにオリーブオイルを入れて熱し,にんにくを炒めて香りを出す(写真3,アーリオ・オーリオ、そのレシピ参照)。

2.別の鍋でスパゲッティを茹で始める。


3.にんにくに薄い焦げ色がついたら、ミニトマト、黒オリーブ、鷹の爪を加えて中火で炒める(写真4)。ミニトマトの形が崩れてきたら白ワインを注ぎ入れ強火で沸騰させる(写真5)。この時点で、塩こしょうするが、塩分はムール貝からも出るので、ごくわずかでよい。一方、粗びき黒こしょうはふんだんに使う。ムール貝にこしょう味を利かせるのがナポリ地域流なので、多すぎるかと思うぐらい振ること。フライパンの中身が沸騰したらムール貝を入れ、蓋をしてムール貝の殻が開くまで加熱する(写真6)。


4.ワイン主体の煮汁を沸騰させて10分前後加熱すると、全部のムール貝の殻が開いているはず(写真7)。それでも開いてない貝は取り除く。
5.茹であがったスパゲッティ(写真8)をトングなどを使ってフランパンに移し入れる。全体をよく混ぜ合わせてから(写真9)、銘銘の皿に分けて入れ、刻んだイタリアン・パセリを散らしてアツアツのうちに食卓へ。

メモ:
このパスタも具とソースの出来上がりと、スパゲッティの茹であがりのタイミングを合わせることが非常に重要。タイミングが合わずスパゲッティが冷めて延びてしまったり、具がぬるくなったりするのは禁物。

リニューアル情報:
このレシピは以前の「クレメンタインとそら豆の地中海サラダ」を2022年12月27日に「ムール貝のワイン蒸し、アマルフィ風」に差し替えました。