春になるとようやくベランダのハーブ・プランターが息を吹き返します。イタリアン・パセリやコリアンダー、ミントなどが若々しい緑色を取り戻して勢いよく成長しはじめます。柔らかなアスパラガスもスーパーに出回るので、そんな野菜をたっぷり使ったスパゲッティが食べたくなります。トマト・ソースもクリーム系ソースも使わないこのレシピなら、オリーブ・オイルの美味しさがストレートに味わえるのも楽しみです。バジルのクーリには、我が家のベランダで収穫した新鮮なバジルとイタリアン・パセリの春の息吹がたっぷり含まれています。口当たりがあっさりしているので、いくらでも食べられそう。贅沢な材料なんて何もいらない。新鮮な野菜とエキストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルさえあれば、至福の美味を味わえるのです。材料:2人分
| スパゲッティ | 160g |
| たまねぎ | 半個 |
| にんにく | 2片 |
| アスパラガス(細くて若いもの) | 10本前後 |
| パンチェッタ(スライス) | 30g |
| 黒オリーブ | 5個 |
| バジルのクーリ(レシピ参照) | 大匙1 |
| パプリカ(赤) | 1個 |
| にんじん(細いもの) | 1本 |
| キャベツ(半分に割ったものの外側の葉のみ) | 3枚 |
| マッシュルーム | 4個 |
| 唐辛子(乾燥、輪切り) | 半本分 |
| 白ワイン | 大匙2 |
| オリーブ・オイル | 大匙2 |
| 塩 | 適量 |
| 粗挽き黒こしょう | 適量 |
作り方:
1.たまねぎは半分に切って、更に薄切り。にんにくは薄切り。にんじんは皮を剥き、ピーラーで削ぎ切りにする(写真1)。アスパラガスは固い部分を取り除き、長さ3センチぐらいに切り、熱湯でさっと茹でる(写真2)。パプリカは4つ割りにしてわたと種を取り、横に細切り。オリーブは種を取って薄くスライス。パンチェッタは短冊状に切る。マッシュルームはスライス。唐辛子は輪切りにして種を除く。
2.塩を入れて沸騰させた湯でスパゲッティを茹で始める。
3.フライパンにオリーブ・オイルとにんにんにくを入れアーリオ・オーリオを作る(そのレシピ参照)。にんにくがすっかり色づいたら、たまねぎを加える。たまねぎにも色がついてきたら、黒オリーブとにんじん、唐辛子、パンチェッタを入れて更に炒める(写真3)。
4.火を弱火にしてワインを加え、強火に戻してアルコール分をとばす。次にアスパラガス、キャベツ、パプリカ、マッシュルーム、バジルのクーリを加えて全体をかき混ぜながら炒める(写真4)。塩こしょうして味を調える。
5.ややアルデンテ気味に茹で上がったスパゲッティを鍋から引き揚げて、4.のフライパンに入れ(写真5)、前後にゆすってフライパンの中のソース(液状の中身)を全体に行き渡らせる(写真6)。ソースとスパゲッティがよくなじんだら、火を止め、皿に盛って必ず熱々のうちに食卓へ出す。
パンチェッタがなければベーコンでもよい。パスタの茹で上がりとソースの出来上がりのタイミングを巧く合わせるのが大切。タイミングが合ったときが一番美味しくなる。パスタはスパゲッティ以外でもリングイネやブカティーニなど、コシのあるロングパスタでもよい。バジルのクーリは味のアクセントなので省略可。
リニューアル情報:このレシピは2020年5月1日に出来上がり写真を変更、本文に加筆、調理途中の写真を追加しました。


