そろそろアヒージョが一番おいしい季節になってきました。ギンギンに冷えたサングリアに熱々のアヒージョの取り合わせは、スペイン料理ならではの醍醐味ではないでしょうか?スペインのタパス・バーでは、具を食べたあとのオリーブ・オイルにバゲットを浸して食べることが多いようです。ちょっとした腹の虫抑えにもなりますからね。夕方タパス・バー巡りをしてから、観劇やコンサートに行き、終わってから深夜にディナーというスペイン流の食事パターンは、日本人にはとてもついて行けない超絶ペース。「スペイン人は1日に5度食事をする連中」という軽口を、ヨーロッパの他の国の人たちが口にしているのを、何度も耳にしたことがあります。それでもスペインでは米国のように病的なほど肥り過ぎの人をあまり見かけません。それは、もしかしたら彼らの食事がオリーブ・オイルとにんにくを欠かせないからかも。手前味噌かも知れないけど、やはり地中海料理が世界一健康的と思いたくなります。アヒージョは具材を、そのたっぷりのオリーブオイルとにんにくだけで煮込む料理の総称です。材料:(2人分、タパスとして)
| 海老 | 200g(10尾くらい) |
| エリンギ | 1本 |
| ホワイト・マッシュルーム | 200g(軸を取り除く前の重さで) |
| きゅうり | 半本 |
| オリーブ・オイル | 150ml |
| にんにく | 4片 |
| 鷹の爪 | 1本 |
| シェリー酒 | 大匙2 |
| 粗塩 | 適量 |
| 粗びき黒こしょう | 適量 |
| イタリアン・パセリ | 大匙1 |
| レモン | 半個 |
作り方:
1.海老は殻を剥き、背ワタを取ってからシェリー酒をふりかけて(写真1)冷蔵庫にしばらく置く。エリンギは細かく乱切り、きゅうりは細かく角切りに(写真2)。マッシュルームは軸を取り除き、傘を縦に四半分に切る(写真3)。にんにくはみじん切り。鷹の爪は種とへたを除き、小口切り。イタリアン・パセリはみじん切り。レモンは櫛形ぎり。
2.フライパンにオリーブ・オイル150mlを入れて熱し、泡が立ってきたらにんにくと鷹の爪を加える(写真4)。にんにくに薄く色が付き始めたら、海老(シェリー酒ごと)、エリンギ、マッシュルームを加えて、オリーブ・オイルで煮る感じ(写真5)。もしオリーブ・オイルが足りないようなら、適宜追加する。写真5ぐらいの量になっていればいい。最後にきゅうりを加え、海老が赤くなるまで、絶えずかき混ぜながら弱火でじっくり煮込む(写真6)
3.マッシュルームも軟らかくなったら、塩こしょうして味を調える。熱々のうちに中身をすべて耐熱陶器に移し、イタリアン・パセリを散らす。レモンは必ず添えたい。にんにくや海鮮の具が苦手な人でも、レモンを絞りかければ大抵OK。バゲットやチュロスを残ったオリーブ・オイルに浸して食べる。
メモ:
スペインのタパス・バーではアヒージョを食卓に出すとき、上の写真のようなカスエラという耐熱陶器に入れて出す。いったん冷めてしまった場合でもカスエラに入っていれば、直火で温め直して供せる。シェリー酒がない場合は、白ワイン大匙2にはちみつ小匙1を溶かしたものでも。
アヒージョを作った後の残りオイルの活用法については、海老とたこ、貝柱のアヒージョ、残ったオイルでスパゲッティ・ペスカトーレ(R#018)の記事を参考にしてください。
アヒージョを作った後の残りオイルの活用法については、海老とたこ、貝柱のアヒージョ、残ったオイルでスパゲッティ・ペスカトーレ(R#018)の記事を参考にしてください。

